総会プラス特別企画 2009年

田中正造大学……………総会プラス特別企画

◆  2009年2月1日(日)

◆佐野市・小中町公民館

総 会 (PM 1:00~2:00)

◎ 2008年度 経過報告・会計報告

◎ 2009年度 活動方針・予算案・その他

特別企画 (PM 2:00~4:30)

◆ 受講料 1,000円

   水俣病は終わっていない

    ―溝口裁判を闘うー

    溝口棄却取消訴訟弁護団東京事務局員 鈴村多賀志さん

【講師プロフィール】 1959年埼玉県生まれ。自営業。土呂久公害問題を経て1983年頃から水俣病患者と関わりを始めた。主に未認定問題に関心を持ち続け、現在、溝口訴訟(福岡高裁)の支援に参加している。

【講師からのメッセージ】

2008年12月現在、熊本・鹿児島と新潟で争われている裁判は6件で、その原告数は合計1,573人。水俣病の認定申請をしている人は6,000人以上、それとは別に水俣病総合対策医療事業対象者(メチル水銀汚染地区に居住歴があり水俣病様の神経障害があるが原因不明(?)の人が28,000人を超えています。一方、水俣病と認定された人は約3,000人(内約2,000人が既に死亡)です。

これが1956年の公式確認から52年を経た、水俣病の現状を表す数字です。2004年10月には最高裁判決で、国・熊本県の現行認定基準(S52年判断条件)の間違いと水俣病を拡大・放置した行政責任が断罪されました。しかし、国・県は何ら改善する姿勢を見せません。この裁判で水俣病と認められた川上さんは、1973年の申請以来35年間以上も経つのに未だ行政認定を得られていません。各地の水俣病認定業務は混乱し、認定審査会が開けない状態が続き、未処分のまま死亡する申請者も出ています。前述の全ての裁判で主な争点となっているのは、成人の水俣病像(水俣病とはいかなる病気か)です。胎児性・小児性水俣病にいたっては、その病像が解明されていないことは行政でさえ認めています。

公式認定から半世紀以上が過ぎているのに、被害の実態一つ明らかにされていないという現状を打開するために、私たちに何ができるのか、田中正造大学に集まった方々の英知を集めたいと思います。

 小中町公民館

小中町公民館は田中正造旧宅向側。両毛線

佐野駅より約4㎞、駅前にタクシーあり。東北

自動車道佐野インターより車で約20分。

問い合せ先――田中正造大学

〒327-0001

栃木県佐野市小中町932

TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)

 

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