2010年夏期定期講座

田中正造大学……………2010年夏期定期講座

◆2010年7月25日(日) PM1:30~4:30

◆佐野市・小中町公民館

◆受講料 1,000円

   民衆思想家・田中正造

                 講 師 花崎皋平(哲学者)

【講師プロフィール】花崎皋平(はなさき こうへい)

1931年東京生まれ。北海道小樽市在住。北海道大学教員(西洋哲学)を経て、ベトナム反戦運動、成田闘争や伊達火力、泊原発などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯運動に参加。1989年ピープルズ・プラン21世紀・国際民衆行事で世界先住民会議の運営事務局に参加する。『田中正造選集・六・神と自然』(岩波書店、1989年)の解説を担当。なお、長編詩集『アイヌモシリの風に吹かれて』が本年5月、第43回小熊秀雄賞を受賞した。著書に、『生きる場の哲学―共感からの出発』(岩波書店、1981年)、『静かなる大地―松浦武四郎とアイヌ民族』(岩波書店、1988年・2008年)、『共生への触発―脱植民地・多文化・倫理をめぐって』(みすず書房、2002年)、『ピープルの思想を紡ぐ』(七つ森書館、2006年)、『風の吹きわける道を歩いて―現代社会運動私史』(七つ森書館、2006年)など多数。そして、本年7月『田中正造と民衆思想の継承』(七つ森書館)が発行された。

【講座案内】

講師は、行動する哲学者である。田中正造の研究は氏が様々な地域の住民闘争やアイヌ民族の人権を復活する闘争との関わりの中で進められた。「私は、田中正造のことを民衆思想家と名づけています。民衆思想家とは本を書く人ではなく、徹底的に自分の実践と経験を掘り下げて、そこから思想をつむぎだし、織り上げていった人という意味です」と著書『風の吹きわける道を歩いて』で書いている。その氏が昨年、晩年の田中正造の足跡をたどりたいと北海道から出てきて約1週間、渡良瀬川流域や生家周辺を探索した。そして、晩年の田中正造の思想を1冊の本に纏めてみたいとできたのが『田中正造と民衆思想の継承』である。田中正造没後百年が近づいてくる中で、今回は田中正造の思想のなにを継承するのかを問題提起する。

 小中町公民館

小中町公民館は田中正造旧宅向側。両毛線

佐野駅より約4㎞、駅前にタクシーあり。東北

自動車道佐野インターより車で約20分。

 

問い合せ先――田中正造大学

〒327-0001

栃木県佐野市小中町932

TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)

 

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