フィールドワーク 第1部 青葉の植樹地と小滝・本山地区を訪ねて

2017年7月2日(日)9:30~16:30

集合=足尾行政センター駐車場

主催=足尾に緑を育てる会 協力=田中正造大学

小滝坑口の近くにある浴場跡。仕事を終え、ひと風呂浴びて帰路についたという

ここ数年の足尾グリーンフォーラムは、春と秋にフィールドワークを実施していますが、今回は初夏の足尾を舞台に、とくに小滝地区を中心にした探訪の旅を企画しました。

小滝地区は、1897年(明治30)に鉱毒予防工事命令が出されたとき、本山製錬所に製錬を集中するために廃止されたことにより、自然が再びもどり、「緑の小滝」と呼ばれます。足尾銅山の歴史の中で最も遅く開発が始まり、最も早く鉱山集落の歴史を閉じた地区です。

庚申川をさかのぼる渓谷沿いの風景からは、かつて最盛期には1万人以上の人が住み、採鉱から製錬までの生産施設があったことがとても信じられません。しかし、随所にのこる苔むした石垣からは、歴史の重みを感じることができるのです。

小滝から舟石林道を通り本山地区へ、そして最後は松木の植樹地へとたどり、充実した初夏の足尾の旅は幕を閉じました。

小滝小学校跡。1918年(大正7)当時、児童数が952人という記録が残っている

「ここに小滝の里ありき」の石碑が建つ

 

 

小滝坑口跡

清冽な流れの庚申川

銀山平に建つ中国人殉難烈士慰霊塔

一日の終わりは松木口植樹地。初夏の涼風が心地よい