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田中正造大学 2002年秋期定期講座
11月3日(日)
足尾鉱毒事件と利根川の治水 鉱毒事件の未解決が利根川治水を混迷化させた 講師 大熊 孝(新潟大学工学部教授) |
<主旨>
利根川は、複雑にして難解な河川である。それは、流域の異なる二大水系を結合させたこと。そして、浅間山の大噴火(1783年)で大量の土砂が流入して水害を激化させたこと。また、鉱毒事件が利根川の治水方針を混迷させたことに主たる要因がある。鉱毒事件の未解決は、結果として利根川洪水の大半を利根川下流に押しやり、利根川東遷を決定づけた。その補償措置たる利根川放水路は、現在、事実上実現不可能な状況にある。さまよい続ける利根川治水に完結はあるのであろうか?
【講師プロフィール】
1942年、台湾の台北で生まれ、終戦で引き揚げる。東京大学工学部土木工学科卒業。同大
学院博士課程修了、工学博士。現在、新潟大学工学部教授。専門は、河川工学、土木史、雪氷工学。また、長野県治水・利水ダム等検討委員会委員(委員長代理)。主な著書に「利根川治水の変遷と水害」(東大出版会)、「洪水と治水の河川史」(平凡社)「日本土木史」(技報堂・共著)、「川を制した近代技術」(平凡社・編著)その他多数が、ある。
と き 2002年11月3日(日)PM 1:30~4:30
ところ 佐野市小中集落センター
・小中集落センターは田中正造生家向側。
・ 両毛線佐野駅より約4km。駅前にタク
シー、レンタサイクルあり。東北自動車
道佐野藤岡インターより車で約20分。
受講料 大人1,000円 中・高校生以下500円
問合せ先 田中正造大学(坂原辰男)
〒327-0001栃木県佐野市小中町932
TEL・FAX 0283-23-2896