田中正造大学 2006年秋期定期講座

田中正造大学……………2006年秋期定期講座

◆2006年11月26日(日) PM1:30~4:30

◆佐野市・小中集落センター

◆受講料 1,000円

   谷中村廃村問題から見えたこと

     ―吉屋信子の“暗愁”と岩崎清七の“アメリカ興農移民案”―

      講 師 日下部 高明(足利工業大学講師)

【講師プロフィール】

1937年東京生まれ。東京教育大学(現在の筑波大)卒業後、3年間国家公務員勤務し、1962年栃木県の教員となり、足利市内の高等学校3校に勤務。足利西高校全日制教頭から、栃木県教育委員会勤務。1991年から足利南高、栃木女子高校長。1997年から今日まで、足利工業大学勤務、現在共通課程非常勤講師、産業考古学会(評議員)、古代都市条理制研究会、日本地理学会、栃木県歴史文化研究会、両毛産業遺産研究会(幹事)、足利市文化財専門委員会(委員長)、足利歴史プラザ(代表)等に所属。

【講座案内】

『藤岡町史』編纂において、「近現代」を分担。1994年に栃木女子高校に赴任した際、卒業生に作家の吉屋信子がおり、その父親、廃村の第一線の指揮官、吉屋雄一下都賀郡長の存在と信子が生涯背負いきった苦しみを知りました。その苦しみが五木寛之の作品の中で説く「暗愁」であることを認識。町史編纂の課程で、1908・09年、旧赤麻村で統合小学校に反対する旧村の人々の闘いを知り『資料編・近現代』にも『通史編後編』にもしっかり記載しました。自分で多くの文書を集め、その中から吉屋郡長と岩崎清七の動きを知る。吉屋郡長も銭屋岩崎も推進に働いたと判断しました。その折、佐野市郷土博物館の史料の中からアメリカ興農移民に関する資料を発見しました。谷中村廃村問題が一人の女性の人生を拘束した事、郷土の偉人と評される人が一方で何をしていたのか、谷中廃村問題から見えてきたこと、大事なことではないかと思います。

 

 小中集落センター

小中集落センターは田中正造旧宅向側。両毛線

佐野駅より約4㎞、駅前にタクシーあり。東北

自動車道佐野インターより車で約15分。

 

問い合せ先――田中正造大学

〒327-0001

栃木県佐野市小中町932

TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)

 

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