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時代への指標としての田中正造
講師 花崎皋平(哲学者)
◆2015年7月5日(日) PM1:30~4:30
◆佐野市中央公民館・2階会議室(佐野厄除け大師前)
◆受講料 1,000円
【講師プロフィール】花崎皋平(はなさき こうへい)
1931年東京生まれ。北海道小樽市在住。北海道大学教員(西洋哲学)を経て、ベトナム反戦運動、伊達火力、泊原発などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯運動に参加。1989年ピープルズ・プラン21世紀・国際民衆行事で世界先住民会議の運営事務局に参加する。『田中正造選集・6・神と自然』(岩波書店・1989年)の解説を担当。なお、長編詩集「アイヌモシリの風に吹かれて」が2010年5月第43回小熊秀雄賞を受賞した。著書に、『生きる場の哲学――共感からの出発』(岩波書店、1981年)、『静かなる大地―松浦武四郎とアイヌ民族』(岩波書店、1988年・再販2008年)、『共生への触発――脱植民地・多文化・倫理をめぐって』(みすず書房、2002年)、『ピープルの思想を紡ぐ』(七つ森書館・2006年)、『風の吹きわける道を歩いてー現代社会運動私史』(七つ森書館・2006年)、『田中正造と民衆思想の継承』(2010年七つ森書館)、『天と地と人とー民衆思想の実践と思索の往還から』(七つ森書館・2012年)など多数。
【講座案内】
花崎さんは、行動する哲学者です。田中正造の研究は花崎さんが様々な地域の住民闘争やアイヌ民族の人権を復活する闘争との関わりの中で進められてきました。「私は田中正造のことを民衆思想家という側面に注目してきました。福島原発事故と東北大震災にもかかわらず、政府と資本は、原発をやめようとせず、再稼働と他国への輸出をしようとしています。田中正造の思想を、生存危機、環境破壊というエコロジー、社会、生活の面、そして経済成長、利潤増大を追求する経済の在り方という両面から批判し、民衆本位の文化を豊かにするものとして捉え、水俣の石牟礼道子さんの生命思想ともつないで継承したいと思っています」と話しています。今回は、標記のタイトルで現代を田中正造の目線で見れば何が見えてくるのかを考える内容です。奮ってご参加ください。