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福島からの報告
― 3・11から今、どうなっているのか -
講師 藤原寿和 ・ 和田央子 (放射能汚染ゴミ焼却問題を考える福島連絡会)
◆2014年11月15日(土)
◆時間:PM1:30~4:30
◆会場:佐野市城北地区公民館 (TEL 0283-24-5772)
◆受講料 1,000円
【講師紹介1】藤原 寿和(ふじわら としかず)
1946年茨城県生まれ。千葉県市川市在住。40年間東京都環境局で環境行政に従事するかたわら、廃棄物や化学物質、原発問題、カネミ油症被害者救済などに関わる。都庁退職後は「藤原市民環境相談室」を開設。現在、福島県内や宮城県、栃木県、千葉県などで環境省が推進している放射能汚染廃棄物の焼却や最終処分場の建設問題に取り組んでいる。2003年に第12回「田尻賞」(田尻宗昭記念基金)受賞。
【講師紹介2】和田 央子(わだ なかこ)
1971年東京生まれ。2001年田舎暮らしを希望する夫と福島県鮫川村に移住、3年後に塙町に転居。東日本大震災が起きるまでは自然豊かな里山の暮らしを楽しんでいたが、原発事故により放射性物質汚染稲わらなどを処理する仮設焼却炉が地域に持ち込まれ、生活が一変する。2013年初めに鮫川村焼却炉問題連絡会を、同年秋には放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会を立ち上げ、福島県下の放射能汚染廃棄物処理の問題に取り組む。
【講義内容】
2011年3月11日の東日本大震災に続いて起きた福島第一原発事故に伴って排出された放射性物質によって環境が汚染され、膨大な量の放射性物質で汚染された廃棄物が発生しました。環境省は、線量基準(クリアランスレベル100Bq/kg)を80倍も緩和した指定廃棄物基準(8000Bq/kg)を定め、この基準を超える高汚染レベルの指定廃棄物を福島県内で減容化事業と称して焼却炉や中間貯蔵施設の設置を推進しています。この環境省が推進する放射性廃棄物の処理処分には環境汚染問題の他に、関係地域住民の合意を得るための説明会の開催やリスクコミュニケーションなどの手続き面での問題や、復興予算の流用問題など、多岐にわたる問題を抱えています。事故前に日本で生起した水俣病や四日市等の大気汚染被害などの公害問題の解決を通して、被害者住民が闘い取り、築き上げてきた国や地方自治体の各種の歩率や条例、情報公開、リスクコミュニケーションなど、さまざまな成果を葬るような政策が強行されています。この現実を一人でも多くの皆さんにお伝えして、共に考え、行動していく一助になればと思います。
問い合せ先 田中正造大学
〒327-0001 栃木県佐野市小中町932
TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)
URL http://shozo-uni.net/