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田中正造大学……………2010年秋期定期講座
◆2010年11月7日(日) PM1:30~4:30
◆佐野市・小中町公民館 (下記地図参照)
◆受講料 1,000円
低炭素社会という名の高ウラン社会を撃つ
―亡国に至るを知らざれば之れ即ち亡国― 講 師 室田 武(同志社大学教授・足利市出身) |
【講師プロフィール】室田 武(むろた たけし)
1943年群馬県高崎市生まれ。栃木県足利市で育つ。1967年京都大学理学部卒。1969年大阪大学大学院経済学修士課程修了、1976年ミネソタ大学経済学博士号取得。1973年イリノイ大学専任講師、1975年國學院大學専任講師。1978年一橋大学助教授、1987年同教授、1996年より同志社大学経済学研究科教授。反原発運動に加わる中でエントロピー理論を研究。エコロジストとして実働中の水車の全国調査を展開。エネルギー経済論を専攻する一方で、近年、コモンズ理論を学びつつ入会地や共同漁場の現地調査を日本とロシアについて進めている。著書に「エネルギーとエントロピーの経済学」(1979年)、「君はエントロピーを見たか?」(1983年)、「水車の四季」(1983年)、「雑木林の経済学」(1985年)、「物質循環のエコロジー」(2001年)、「エネルギー経済とエコロジー」(2006年)、「グローバル時代のローカル・コモンズ」(2009年)など多数。
【講座内容】
室田氏は、二度目の登壇です。一度目は二〇〇〇年に「田中正造が歩いた北関東の川―二一世紀は水危機の時代か?」と題して正造が晩年歩いた北関東の川について話して頂きました。その中で田中正造の水車調査の意義を述べ、世界の基本問題として治山・治水についても話されました。さて今回は、地球温暖化防止の名の下に推進されている原子力発電(原発)の危険性についてです。ウランなど様々な地下資源を浪費する原発が二酸化炭素を排出しないわけはなく、核のごみを増やすだけです。にもかかわらず低炭素の名の下に国内での拡大を図るばかりか、海外輸出の計画まであるとすれば、それは亡国への道です。エコロジストの原点としての田中正造の思想と行動に照らし、低炭素社会の問題点に迫ってみたいと思います。
小中町公民館
小中町公民館は田中正造旧宅向側。両毛線
佐野駅より約4㎞、駅前にタクシーあり。東北
自動車道佐野インターより車で約20分。
問い合せ先――田中正造大学
〒327-0001
栃木県佐野市小中町932
TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)